ピークスネットワーク

電話番号 070-846-3009 お気軽にご相談ください。

PEAKSに来て変わったこと

 私はここPEAKS神戸に来るのは二度目で、前は一度目に紹介して頂いたガス機器を作る工場で、部品にシールを貼る作業をしていました。
 しかし、そこで仕事に対する能力はあったものの、その下の社会人としてのベースとなる部分に色々と問題を抱えていた事が発覚し、そこから矯正していく事となりました。
 まずは感情のコントロール。これはプライベートで何か嫌な思いをしたり、新聞やニュースなどを見聞きして、それによって憤りの感情が生まれると、本来は他人事で自分には関係のない事だと割り切るべきなのに、我が身に降りかかった事のように捉えてしまって、感情の波に呑まれてスイッチを切り替えるべき時に、切り替えられない悪い癖がありました。その上、ただでさえ感情的になりやすい激烈な気性の持ち主ばかりの喧嘩っ早いトラブルメーカーの多い家系な上に、アンガーマネジメントもろくにできていなかったので、仕事をする場にプライベートの感情を持ち込んで、一緒に働いている職場にいる周囲の人に不快な思いをさせるような迷惑を何度もかけてしまいました。PEAKSにいた頃も不快に思う事を聞かされて、面白くないと思って頭に来ると職員相手に感情的な言動を放って相手を不愉快にさせたり、拗ねて不貞腐れたり反抗的な態度をとっては対応を注意される事の繰り返しでした。
 なので、そこでいつも通っている心療内科から精神を落ち着ける薬を服用するのと、PEAKSでアンガーマネジメントの学習をした事を通じて、感情をコントロールする術を磨きました。また、仕事場に行く前には新聞やニュースにも敢えて目を通さず、自分に合った対処法もしてきました。その結果、腹が立つ事を言われたり、不快に思うようなことがあっても、表に出すような事はなくなり、それによるトラブルはなくなりました。(その代わり、そのストレスをどこかで吐き出さなければならず、その場がないと余計に苦しむ羽目にはなりましたが…)
 次に時間管理。私は楽観的な観測から、「まぁ、頑張れば何とか間に合うだろう」という横着ともいうべき気持ちから、スケジュールを組む時に時間の逆算が苦手な事もあって、いつも時間がギリギリで余裕を持って行動をする事ができず、何か予期せぬアクシデントが発生すると時間に間に合わず約束の時間に遅れてしまい、相手に迷惑をかけるという事を何度も繰り返しては、相手を怒らせる事が数えきれないほどありました。
 これは、カウンセラーの人から「やり方にコツがある」という事を教えてもらい、詳細はここで書くと長くなるので、お教えできませんが、余裕を持ったスケジュールを頭の中で組んで、何かが発生して、予定時刻に間に合わなくなった事を想定して、行動に移せるようになりました。
 また、朝の出勤時刻や朝礼までの準備、昼休憩の後の準備期間、終礼後の過ごし方と勤務時間以外の時間帯の過ごし方などにも再三指導を受けて、何とか間に合わせるように努力しました。その結果、チャイムが鳴っている最中に遅刻スレスレで滑り込むような失態を犯す事もなくなり、終礼後もみんながさっさと家に帰る中、自分だけいつまでも用もないのにダラダラと残って、職員の方が会議を始めたいのに、始められなくて迷惑をかけてしまった事も何度もありましたが、消毒時間と終礼時間の間の10分間で日誌を書き終える訓練も行って、色々と日誌に詳細を書いておきたい欲を抑えて簡易的にでもいいから時間に間に合わせるための練習を行い、折り合いも付けられるようになりました。
 そして、居眠りや眠気に悩まされる場面は、立位や洗顔、座位の時には自前のインスタントコーヒーを作ったり、冷蔵庫に冷やした炭酸水やブラックコーヒーを飲んだりして、対処しております。その原因は長年の間、分からずにいましたが、発達障害にも通じた呼吸器科で、健常者であれば脳は1歳でピークを迎えて、神経が減っていくところが、突如異変を起こした脳の中で本来なら減っていくはずの神経が、どういうわけか残ったままで普通の人より神経を使うので疲れやすいと言われ、対処するには立つか顔を洗うか、コーヒーや炭酸水を飲むなどして対策を立てるしかないと言われて、ようやく踏ん切りが付き、そういった対策を取る事に迷いがなくなりました。
 あと、PEAKSの利用者との間で、プライベートでも友好関係を築く事ができた人もいました。PEAKSにはマイブームを明記するコーナーがあり、そこで相手の趣味趣向を知る事ができて、相手のブームと自分の興味の重なる分野を見つけて、親交を深めたりして考え方を独り善がりにしないで、自分とは違う考えを学び、意見を交換して、時にディベートをして考えをぶつけ合ったりし、新しいものが見えてくるなど新鮮さを感じられるようになりました。
 それと今回の担当職員の方が両名とも、1回目の時に利用していた時の担当者よりも厳しくハッキリものを言う人だったので、だからこそ成長できたのではないかと思う部分もありました。最初は事あるごとに、あーだこーだ言ってくる2人に反抗心が芽生えて、プライド持ち出して怒りを覚えたり、ひどい時には殴りたい衝動に駆られたりした事もありました。その激情を抑えるのに、かなり苦しんだりもしました。しかし、母がPEAKS神戸を訪問した時には、(自分には言わなかったけど)大分成長してきていると母に話していたと聞いた時は、日頃の2人の対応からして「えーっ!嘘だろ!?」と信じられずにいました。
 前のブログの時と比べるとあまり上手く書けませんでしたが、僕に書けるのは以上です。変わっていく事、成長していく事は決して楽な事ではなく、苦しみが伴うものでありますが、その分だけ社会で活躍できるよう前に進めるという事なのでしょう。


二度目のスタートを切って

皆さん、久方ぶりです。アクセル野郎です。

3年前の2017年11月に就労移行支援事業所のPEAKS神戸を修了し、大阪市内にあるメーカーに就職し、今年の3月まで働いておりました。

しかし、昨年2019年の冬頃からこれまでにないレベルで製造した商品の受注数が低下し、その影響で会社内部の仕事の流れも大きく変わり、その煽りを受けて私も会社都合で退職する運びとなりました。

そこに至るまでの経過には、会社の都合だけではなく、私自身の休憩時間の時間管理の甘さ、多忙さに追い詰められると感情を爆発させて周囲に威圧的になる、自分のやり方を意地でも通して同じミスを繰り返すなど、私自身の仕事以外の職場での過ごし方などにも問題が大いにありました。

後に職場のリーダーに個人的に聞いてみた所、どうやったら職場に残れたのか聞いてみましたが、会社の内部の仕事の流れも大きく変わり、今まで私のように一つの作業を専念してやるのではなく、複数の作業を周囲の状況を見ながら、自分で判断して同時並行していかなくてはならなくなり、私自身のマルチタスク能力の低い発達障害の特性に配慮した仕事運びが出来なくなったから、どうあっても残るのは難しかったとの返答を頂きました。

その後、緊急処置として大阪市内の物流倉庫で働かせて頂きました。そこは職場自体も倉庫なのでとても広く、休憩時間も以前のメーカーのように10分・40分・10分での合計1時間と、ギリギリでゆっくり休む暇のないものではなく、昼は1時間ゆっくり休めて、そんなに急かされる環境でもなかったので、仕事内容は段ボールの解体など単純作業ではありましたが、じっくりと落ち着いて仕事に取り組めました。

その結果、メーカーの時のように取り乱す事無く、仕事に集中した結果、物流倉庫の方から「次の就職先が、まだ決まっていないのであれば、あと2週間か1か月ここに居てもいいよ」とお声をかけて頂けました。これはメーカーではあり得なかった快挙で、結局のところメーカーの現場は狭苦しい職場の性質や、追われるように忙しい仕事内容が自分には合っていなかったのではと思うようになりました。結局のところ、短期間雇用の延長はこれからの長い将来のことを考えて無しになりましたが…。

そして、退職後、約一か月(消化した残り全ての有休を含めると約50日)の休養を経て、ここPEAKS神戸に再び舞い戻り、再出発を始める事となりました。悪い言い方をしてしまえば、出戻り組に加わる事となり再利用し始めた当初は、気恥ずかしく情けない気持ちになり、不甲斐なさも入り交ざって周囲の人間と一定の距離を置いておりましたが、(私がかつて利用していた頃に比べると若い世代が中心ですが)心優しい他の利用者の方々の心意気に触れて、またここを利用して再就職に繋げようという意欲が湧いてきました。

今年の夏は、コロナ・失業・猛暑の三重苦の夏でしたが、コロナウイルスの第二波も次第に治まりはじめ、企業も少しずつ採用活動に取り組み始めた昨今、人生良いことばかりじゃないけど、悪いことばかりでもないでもないのだと改めて気付かされた今日この頃です。

ではでは、長ったらしくなりましたが、この辺で失礼させて頂きます。

ほなな。


利用者ダイアリー 一覧を見る

  • スタッフブログ
  • 保護者の声