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怒りを誘発する一次感情と、その対処方法

 現在の自分の問題点と、PEAKSでの今後の目標について書かせていただきます。

 私は小さな苛立ちを余すところなく蓄積し、一触即発の精神状態になりやすい性質です。
しかも、限りなく沸点に近づいた辺りでやっと「今、私は冷静ではないようだ」と気づくのです。その時点では既に手遅れ、全てに腹が立つ状態になっています。談笑が聞こえれば舌打ちしたい気持ちになり、相手の言葉尻がいちいち癇に障って突っかかりたくなります。以前勤務していた職場でも何度かこの状態に陥り、最悪の時は物への八つ当たり(しかも社内で!)という、大人としてあるまじき事をしていました。全く発散にならず、周囲の人間を嫌な気持ちにさせ自己嫌悪だけ増して、ますます苛々する悪循環です。社内で孤立し、人間関係がうまくいかずに退職に至りましたが、その要因の一つは間違いなくこれです。
先日行かせて頂いた実習でも、決して物に当たるまでには至らないものの、近い状態に何度か陥りました。もしかすると実習先の社員さんにも、ピリピリした空気が伝わっていたかもしれません。苛立ち・怒りが表面化する段階になってからでは、もう手の施しようがありません。それを防ぐためには、もっと早い時点で何とかする必要があります。

 自分の怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」という心理トレーニングがあります。目的は怒りの抑圧ではなく、生じた怒りに適切に対処する事です。私は以前から関心がありましたが、最近更に必要性を感じ、何かヒントを得られるかもしれないと「日本アンガーマネジメント協会」様のHPを拝読しました。拝読して特に印象的だったのは、怒りは「二次感情」であり、小さな「一次感情」(悲しみ、傷つき、落胆といったネガティブな気持ち)が限界まで積み重なった結果として生じるものだという事です。これには思い当たることがありました。
例えば先日の実習。度々苛立ちを覚えたのが「指示内容に理解が追いついていない所に、変更の指示や曖昧な指示が次々重なる。指示を出す人は、私が理解できていると思い込んでいる」という状況でした。その状況で、小さな当惑や辛さが重なっていたと思われます。

 怒りの原因が一次感情の蓄積であるなら、一次感情が生じ始めた時に対策を講じるのがよいでしょう。先程の実習の例では、「理解が追いつかないと感じ始めた時」です。思いつく対策方法としては、理解出来ないと相手に伝える事です。「相手の話を遮りたくない」という気持ちがあると、つい分かったフリをしがちですが、それが後の苛々の原因になります。自分のためにも相手のためにも、勇気を出して「分かりません」と、(もちろん適切な言葉を選んで)伝えた方がよいのです。
対人でのストレスが怒りの原因の場合、苛立ちを感じる相手との「相互理解」が怒りの緩和のために大切だという事です。前述の「自分の状態を相手に理解してもらう」という対策方法は、相互理解を深める事にも繋がります。

 自分の状態を相手に伝えるといっても、まず自分自身がそれを分かっていなければ伝えようがありません。相互理解の前提は「自己理解」なのです。自分の心の動きや状態を客観的にみて整理し、把握しておく事が必要です。
自己理解を深めて一次感情を早い段階で自覚できるようになる事、二次感情(怒り)が出てくる前に自分の気持ちや状態を相手に伝えられるようになる事が、これからの訓練や実習での課題だと思います。同時に、そうした対策だけでは防ぎきれずに怒りが爆発しそうになった時、後で後悔しないようにどう対処するかについても、自主的に勉強したいと思います。


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