得意なこと、苦手なこと
皆さんこんにちは。二回目のブログ投稿になります「M」です。よろしくお願いします。
今回のテーマは、「得意な事、苦手な事」ですが、まずは「苦手な事」から述べていきます。
●苦手な事は「曖昧な表現を理解する事」と「曖昧な指示をされたときに生じた疑問点について質問する事」です
私は自閉スペクトラム症(以下ASD)との診断を受けています。ASDの方は曖昧な表現を理解することが苦手な方が多いのですが、私も同様に「曖昧な表現」を理解することが苦手です。そしてこのことは特に仕事の場面で困ることが多くなります。
例えば、「そこに置いて」「適当に捨てておいて」「同じ感じでやって」等々の表現です。「そこ」とはどこなのか。どのように置けばいいのか。
「適当に捨てる」とは、いつ捨てればいいのか。どこのゴミ箱に捨てればいいのか。どのような方法で捨てればいいのか。シュレッダーにかけるのか否か。
「同じ感じ」とは、どのような基準(条件)を満たせば、同じ感じになるのか。その基準については誰に聞けばいいのか。基準についての確認は、最後まで仕事を進めてから確認を求めればいいのか、その仕事の途中で確認を取った方がいいのか。いつまでにやればいいのか。そのような事が分かりません。
では、分からないのなら聞けばいいのでは?と思われるかもしれません。しかし、そのことがまた私にとって苦手な事なのです。
●「分からないことを聞くことが苦手」とはどういうことか
私が曖昧な指示に対して分からないことを質問すると、どのような職場でも決まってこんなことを言われます。時には怒鳴られながら、時にはうんざりした顔で。
「いちいち聞くな」「それぐらい自分で考えろ」と。
上司や同僚も人間なので、忙しい時もありますし、体調の悪いこともあるでしょう。そんな時に毎回毎回質問されると上記の様な返答をされることは私も理解できます。
ただ、そのような返答をされると、私の頭の中は真っ白になり、体は硬直してしまいます。そんな中で何とか自分で考えて仕事を進めたとしてもミスをすることが多く、また怒鳴られる…の繰り返しでした。
すると、質問するということに苦手(どちらか言うと恐怖心。時には呼吸が苦しくなる程の恐怖心。)を感じるようになります。ですので分からないまま仕事を進めてしまうことも多く、その結果ミスを繰り返すことになります。結果どの職場でも定着することが出来ず、結果長期間の引きこもりを経ることになりました。
現在はピークス神戸で訓練を受けているうちに、恐怖心は少なくなってはいます。その理由として、ピークスの職員は私の質問に対して私が理解できるまで毎回丁寧に答えて下さるからです。しかし質問に対する恐怖心は完全に払拭できているわけではありません。今後の私の課題です。
では、そんな私が得意な事とは何でしょうか。
●得意なことは「分かりやすく文章にまとめること」です
私は自身の書く文章が「分かりやすい」と思ったことはありませんでした。私は曖昧な表現を理解することが苦手なので、曖昧さをなくして行くように文章を作成しているだけです。しかし結果として、ピークス神戸の職員の方々から「Mさんの文章は分かりやすい」との評価をいただいています。
ちなみに口頭での説明は、緊張することもあり苦手な方です。
●他に得意なこととして職員から評価されていることは「職場での態度、行動」があります
・誰に対しても平等に接する事ができ、周囲の方々と良好な関係を築くこと(挨拶、相手の話に対するリアクション、相手との距離感等も含めて)が出来ます。
・感情の統制が取れており、気持ちの変動を周囲に見せないことが出来ます。
・作業時はしっかりと確認(不明点の相談や、完了報告も含めて)をすることが出来ます。故に細かい所にも気付くことが出来ますし、フォローをすることが出来ます。結果、作業を指示する側(職員)からすると安心感がある、との評価を頂いております。これは曖昧な指示の理解が苦手なことの裏返しだと思います。
・相手のペースにあわせた指導が出来る。相手の理解が出来ているかを判断し、それにあわせて指導することが出来ます。
●最後に
最近は私の周りにもバリアフリーの考えが浸透してきていると感じています。同じように、曖昧な表現を理解することが苦手な人がいるという認識も広がってくれるといいな、と思っています。ここでいう認識とは、①曖昧な表現を理解することが苦手な人がいるという認識とともに、②分からないことを質問するのは嫌がらせではなく本当に分からないからであり、仕事に真面目に取り組もうとしている姿勢から来ている、という2点を理解、認識をして頂きたいと言うことです。
今回は長々と書いてしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。