ピークスネットワーク

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取材を受けました

 先日、PEAKS神戸で記者の方から、私を含めた5人が発達障害に関する取材を受けました。
 そして発達障害を診断されPEAKSに来るまでの経緯を聞かれ、我々5人の利用者は、順番に自分の過去の辛い話や障害について話していきました。私はこのことに少し驚きを覚えました。自分以外の利用者の方が、他の利用者がいる前で自分の辛い過去や障害のことを話す事をためらうと思っていたからです。
 そんな私の予想に反し、自分の経緯を話したのは、4人の方々に勇気があったからだけではないと思います。同じ障害を持つ仲間の前なら自分の辛いことを話しても良いと思ったからだと私は考えています。
 少なくとも、私はそういう気持ちがあったからこの取材に応じ、自分の過去や障害のことを話しました。これがもしPEAKSという環境でなければ、おそらく私は自分の過去や障害について話すことはしなかったと思います。
 この様に自分の辛い過去や障害を話せる人や環境があることは本当に幸せなことだと再確認しました。
 また、PEAKSの中であっても、自分から積極的に話さない限り自分の心の奥にしまっているものを話す機会も聞く機会もそう多くはありません。ですので、今回の取材は貴重な機会でした。
 今回の取材で共に訓練する仲間のことをより知ることができたので、これを機会に今まで以上に共に悩みを分かち合い、お互いを理解し成長していける関係を築いていきたいと思いました。


私の挑戦、PEAKS8周年記念行事でのスピーチ

 2月8日にPEAKSの8周年記念行事がありました。その中で私は一つの挑戦をしました。
 その挑戦とは緊張しやすい自分が壇上に上がり8周年記念行事の中でスピーチをするというものです。
スピーチをすると決まってから、与えられた時間内で話せるような台本を作り、所長や職員さんと打ち合わせや練習をして、当日に臨みました。 
 練習している時から、自分が壇上に立っているところをシミュレーションしていましたが、練習なのにとても緊張しました。
 緊張するたびに、「この緊張はどこから来るのだろう?」「スピーチを聞く人に良いスピーチだと思われたいという気持ちの強さから?」「それとも失敗することが嫌なのだろうか?」「それとも両方?」と自問自答を繰り返していました。はっきりとした答えが出たわけではありませんが、おそらくは両方だと思います。
 「じゃあ、この緊張に対してどうするか?」ですが、私がしたことは、「もう失敗しない。」「やれることはやった。」と思えるまでとにかく台本を読み込むことと、「完全に覚えなくても良い、完璧を求めずに気楽にやろう。」と考えることでした。
 こういう対策をおこなっていても、本番当日はとても緊張しました。プログラムが進む中で緊張が寄せては返す波のように、強くなったり、弱くなったりを繰り返していました。
 ついに自分の出番が来て壇上に上がると、緊張はしているものの冷静さを保てている自分がいることに気付きました。驚くことに壇上から会場のお客さんを見る余裕があり、「スピーチは暗記しているけど、台本を読めばよい」と確実にスピーチを行う選択をしていました。
 スピーチは緊張から詰まることもありましたし、100%の出来とは言えませんが自分の伝えたいことを自分の言葉でちゃんと伝えることはできたと思います。
 「なぜ普段はもっと緊張するのに今回はそこまで緊張しなかったのだろうか?」と後から振り返ってみると、面接や普段の会話と違い一人の顔を注視する必要がなく相手の表情をみて動揺することが無いことと、台本が手元にあることで安心できたことが要因ではないかという結論に至りました。
 そして終わった後に「そこまで緊張する必要はなかったな。」と思えたのも大きな収穫でした。
 この様に今回のスピーチというチャレンジを通して、自分が緊張しやすい環境をより知ることができたことや、今回の成功体験から「スピーチは思ったより何とかなる。」という気づきを得ることができました。
 またある職員さんから「緊張感から解放された時の感覚を覚えておくことが大切。それはちゃんと頑張って続けていないと味わえないもので、途中で投げ出したら感じることができない。」とおっしゃっていただけましたので、これからもチャレンジをしていき、また緊張からの解放感を味わいたいと前向きな気持ちになりました。
 PEAKSの所長をはじめ職員さんにはこのような機会を与えて頂けて本当に感謝しています。


PEAKS神戸を再利用

 こんにちは、就労移行支援事業所を利用して就職したけど、いかず再度、就労移行支援事業所を利用することになった私の話を書こうと思います。
 私はPEAKS神戸を利用し就職したのですが、冬になると体調が悪化することが働き始めてから露呈し、仕事を続けることができずに2年程勤めた後、退職しました。
 2018年の冬から今年の夏前までは服薬や自宅療養し体調を整え、今年の7月からPEAKS神戸の再利用を開始しました。
 再利用するにあたっての1番の不安は「今の利用者さんとうまくやれるか?」ということでした。実際に利用を開始して皆さんとお話をしていると若い方が多く私が最年長であることがわかり、この不安はより強くなりました。
しかし、どの利用者さんも私に優しく接して下さいました。そのおかげで今では入る前に抱いていた不安はなくなり楽しく、安心して訓練をすることができています。
 訓練に関しては、働いて初めて気づいた課題に取り組んでいます。具体的には、冬になると体調が悪くなるという体調面の問題や、緊張しやすく緊張するとパフォーマンスが落ちるという問題について取り組んでいます。
 「どうすれば冬になっても体調を安定させることができるのか?」「どのような環境でどんなことがあると緊張するのか?またどうすれば緊張を和らげることができるのか?緊張してもパフォーマンスを落とさずに仕事ができるのか?」このようなことを、訓練を通して確認し、対策を職員さんと一緒に模索しております。
 この再利用では、「ただ働くこと」を目標にするのではなく、「働き続けること」を目標にして日々の訓練を通して自分の課題に向き合い就職したいと思います。


修了にあたってPart5

最後に

これを書いている現在も私はクロスジョブKOBEⅡを修了するという実感があまりありません。そして働くことに対して不安な気持ちでいっぱいです。遅刻しないだろうか?大きなミスをしないだろうか?そんな不安が頭の中に浮かんできます。そんな不安が頭の中に浮かぶと同時に頭の中に浮かぶことがあります。それが不安を和らげてくれています。それは「修了していったみんなも初日の不安に打ち勝てたのだから自分も大丈夫だ」と「訓練通りにすれば何とかなる」という思いです。
完全に不安を取り除くことは難しいかもしれませんが、この思いを支えに笑顔を忘れず少しでも早く仕事に慣れ、頑張っていこうと思います。
 繰り返しになりますが、クロスジョブKOBEⅡを通して出会った皆様、ありがとうございました。

そして最後になりましたが、これまで私の拙い文章を読んでくださった読者の皆様ありがとうございました。私のブログが誰かの就職への一歩を後押しできていれば幸いです。
またいつの日か訓練生としてではなく、修了生としてブログに記事を載せることができればと思います。
ご愛読ありがとうございました。
CJS


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