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苦手でもできます!

 私はこの二週間、とある会社へと職場実習へと行かせていただいていました。人生で初めて民間の会社で仕事をし、8時間労働を経験しましたが、得るものが多い実習でしたので、今日はその話をしようと思います。
 社名は伏せますが、今回実習させていただいたのは、いわゆる自動車教習所の「合宿免許」の斡旋を行っている会社で、私はお客さんに送る書類一式やパンフレットの発送などを主にさせていただきました。お客さんが希望する免許や教習所によって送る書類が異なり、それを決められた順番通りに封筒に詰め、さらにマーカーを引きます(これも引くべき場所がお客さんによって微妙に違う)。
 一見、単純そうに見えるんですが、結構色んなことに注意を払わなきゃいけない仕事で、実際にお客さんの手元に届くものですから、かなり緊張感もありました。その日の発送業務を終えるとどっと疲れてました(笑)
こんな感じの仕事はいわゆる「事務仕事」ではよくありますが、極端に「一点集中型」の私は、この手の仕事が実に苦手なのです。それは以前役所で働いていたときに痛いほど実感しましたが、今回も案の定、ミスを連発しました(実質十日の実習期間の内、ノーミスだったのはわずか二日)。こうなることは折り込み済だったので、精神的なダメージはそれほどありませんでしたけど。
 さて、事務仕事が苦手な私が今回なぜ、事務の実習に行ったのか。それは主に二つの理由があります。まず第一に事務が苦手、かと言って、例えば工場のラインに立ったり、清掃をするのはもっと向いていないと容易に想像できること。そして第二に、私が司書を目指しているのはここでも何度か書いてきましたが、単に本や情報の専門家というだけでなく、何十年後の未来にも必要とされるような図書館をつくりたいと思っています。
 そのためには得意ではなくとも、ある程度は事務的な仕事もこなせないとさすがにマズい。「苦手でもできる」ようにするために、あえて挑戦してみることにしました。そして、その試みはある程度成功したように思います。
時間をかけ、自分なりの工夫(定規を使って書類の上から一行ずつマーカーを引く箇所を確認する、見直しの際に指差し確認をするなど)を凝らすことで、実習の終盤に近づくにつれて、明らかにミスは減っていきました。もっと時間があれば、より精度は上がったかもしれません。
 人より時間と手間が必要ならそうすればいいと思うのです。もちろん、いつもそれが許されるとは限りませんし、それでもできないこともあるでしょう。また、できないことや苦手なことがあること、少なくともそれ自体は恥でもなければ短所でもない。けれど、自分の望む方向に人生を向けるために、どうしても苦手なことをしなければならないこともある。その時に自分なりのやり方で、それを乗り越えることができる、これもまた、人生のおもしろさだと思うのです。


複雑に見えて実はシンプル

 いつもクロスジョブKOBEⅡ(CJⅡ)の利用者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
 先日はとても寒かったですね。CJⅡのある神戸はあまり雪が降りませんが、先日は粉雪がちらついてました。

 さて、今回は私が先日受けた面接の話をしたいと思います。私は先日、とある公共図書館の運営をよく受託している会社の採用説明会へ行ってきました。その日は説明会だけでなくて、簡単な面接のようなものもありまして、今までの経歴や、私の場合はずっと公務員試験を受けていたので、なぜ司書志望に切り替えたのかといったことを訊[き]かれました。予想以上に本格的な面接でちょっと面食らったのですが、結果を言えば不採用でした。
 この原因を自分なりに振返ると、大きな理由の1つとして、障害のことを言えなかったことがあると思います。私の経歴には前職を辞めてから1年以上の空白があります。この期間はCJⅡに通っていたわけですが、これを説明するには、必然的に自分の障害のことを話さなければならなくなる。
 とっさに私はこれができず、「司書資格の勉強をしていました」とお茶を濁しました。元々嘘や隠し事が下手な私は、これにより負い目ができ、以降の受け答えに精彩を欠いたように思います。
 今回は一般求人でしたので、障害のことを言い辛い気持ちはもちろんあります。私は一般や障害者の別なく求人を探しているので、どのタイミングで障害のことを打ち明けるかどうかは、ずっと悩んできた問題でした。
 しかしながら、私は障害を自己管理して特性に由来する集中力や行動力、新規追求性をむしろ自分の強みとして働きたいと常々思っています。であるならば、障害のことを選考の早い段階で打ち明けて、それを自己PRにしてしまう方が理に敵[かな]っている気がします。
 むろん、それが不利に働く可能性もあります。けれど、極端なことを言うようですが、仮に障害を理由に落とす企業があれば、初めから入らない方がお互いのためになると思うのです。隠し事などせずに、自分というものをありのままに見せて、その上で採否を判断してもらえばよいのです。そうなれば、後は伝え方、言い方を考えるのみです。問題は複雑ではなく、実にシンプルでした。
 そのことに気づけただけで、今回の経験はめっけもんでした。


実習へ行ってきました

 明けましておめでとうございます。クロスジョブKOBEⅡの利用者ダイアリーを今年もよろしくお願いします。さて、私は年末とある団体さんへ実習に行ってきました。今日はそのことを書きたいと思います。
 その団体さんでは3カ月に1度、機関誌を発行されているのですが、今回の実習ではその発送業務のお手伝いをさせていただきました。その中に機関誌のゲラ刷りの校正がありましたが、何を隠そう私は「校正技能検定初級」の資格を持っていまして、今回計らずもそれが活かせることになりました。
 練習ではなくて、実際に「仕事」として校正をするのは今回が初めてで、緊張しましたが、大いにやりがいも感じました。実際にミスなく最終稿を出稿できた時は達成感がありましたし、自信もつきました。
 また、今回はかなり作業が前倒しで進んだので、就職に関して相談に乗っていただく時間を多く取っていただきました。その中では就職だけでなく、その後の職業人生について多くの示唆的な言葉をいただきました。特に「小さなことにくよくよせずに開き直る」、「集団作業では自分の立ち位置を意識する」、「何故にそれをするのかを常に考える」というお話が印象に残った。実に含蓄に富んだ言葉でした。
 他にも就職活動の方針として、司書や校正など、自分の得意分野に特化した仕事を4つほど受けて、同じくらい民間企業の一般事務を受ける、障害者雇用であれ一般雇用であれ、障害をオープンにして受ける、といったアドバイスをいただきました。図書館関係の他にも、出版や新聞社、他にも気になった企業やその業界など、幅広く進路を考えようと思いました。また、自分の障害特性を自己管理できていることや、むしろ特性を業務に活かせることをPRする方法を考えて行きたいと思います。
 今後の就職について、自信と意欲を深めることができた実習でした!


私はナポレオンになれるか?

いつもクロスジョブの利用者ダイアリーをご覧いただき、ありがとうございます。この時期になると、サンタクロースのプレゼントが楽しみで仕方がない半平です。
さて、皆さんは「偉人の○○は発達障害だった」というような話をお聞きになったことがありますでしょうか?
例えば、物理学者のアインシュタイン(自閉症スペクトラム)、発明家のエジソン(ADHD)、画家のピカソ(ADHD)なんかが有名です。存命中の人物としては、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ(自閉症スペクトラム)。また、本人が公表している例としては、映画監督のスティーブン・スピルバーグ(読字障害)、俳優のトム・クルーズ(読字障害)なんかが挙げられます。
ちなみに、ナポレオンは私と同じ多動優勢型のADHDだったという説があります。いつも落ち着きなく部屋の中を歩き回っていたとか、読書好きの一方で、ものすごく飽きっぽく、ほとんどの本を途中で投げ出していたとか、やたらと独り言をつぶやいていたと言われています。こうした特徴的な行動は、私とそっくりで (ん?逆かな?) 、思わず笑ってしまいます (笑) 。
ナポレオン氏の微笑ましいエピソードは置いておくとして、確かに発達障害の特性の中には、学者や芸術家、あるいは経営者のように特定の分野への深い知識や独創性、行動力が必要な職業への親和性が高いと思われるものもあります。偉人の発達障害説の多くは仮説に過ぎませんが、それらが事実であったとしても、彼らは発達障害だから成功したわけではもちろんない。彼らの人生の中で発達障害をどれだけ大きく評価したとしても、成功の要素のワン・オブ・ゼムでしかないでしょう。
ここで今日の表題に戻りますが、もちろんこの問いの答えはNOです。言わばナポレオンは、ナポレオンだから成功したのであり、私はナポレオンではない。では、偉人の発達障害説が全くの無意味かと言うと、そうとも私は思いません。なぜなら、障害が障害となるかは、結局のところ周りの環境と、本人の向き合い方次第であると示唆してくれるからです。
発達障害の特性は、社会で働く際にハードルになることもあります。けれど、役に立つことだってたくさんあると思うのです。それがどんなものであれ、与えられた資質や能力でいかに最善の勝負をするか―人生の醍醐味とはそこにあるのではないでしょうか?
そこに障害者であるとか、健常者であるとかは全く関係なく、全ての人間に課せられたミッションであると思うのです。ナポレオンのように歴史に名は残せないにしても、世間では「障害」と呼ばれることさえ能力として、自分の人生を少しでもよいものにしたいと、私は思います。


自慢じゃないけど

 どうも半平です。いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。自慢じゃありませんが、私には人後に落ちないと自負していることが3つあります。それは「方向音痴」、「不器用」、「悪筆」ですが、今日はその内の悪筆について話したいと思います。
 皆さんはカタカナの「ソ」と「ン」の書き分けってできますか? 「馬鹿にしてるのか!」と怒られてしまいそうですが、私は悪筆の余りこの書き分けが鬼門なのです。
 はっきりと書き分けようと、自分なりに工夫したら物凄い癖字になって、クロスジョブのペン字の訓練で書いて見たら、「ン」に読まれませんでした(笑)【図①※上が「ソ」、下が「ン」。以下同じ】。


【図①】


 ならばと、ワープロの「ン」を真似してみたら、今度は「ソ」と見分けがつかなくなりました(笑)【図②】うーむ、これでは「エジソン」と書いたつもりが、「エジソソ」か「エジンン」に読まれてしまう・・・。


【図②】


 この問題をクロスジョブの終礼で話してみたところ、大激論になりました。結局、インターネットで「漢字の正しい書き順」というサイトを見つけて、そこで動画で紹介されている「ソ」と「ン」の書き方を真似してみたところ、以下のようになりました。【図③】


【図③】


うーむ、撥ねを意識して書いてみたら、これはこれで変な字になったような・・・。その後も大量に「ン」の字を書く。こうもたくさん書いていると、もはや何の字を書いているのか分からなくなりますね。【図④】


【図④】


 結局、撥ねるのは諦めて、辿りついたのがこちらになります。【図⑤】 どうです? 曲がりなりにも「ソン」に読めますでしょう?


【図⑤】


 いずれにせよ自分の書いた字がちゃんと読まれないのは、ソンな話。カタカナの書き方なんて、いい歳して訊けるものじゃありませんが、それを聞いても恥にならないのがクロスジョブ。ソンな素敵な場所でした。
お後がよろしいようで。今日はこれにて失礼いたします。


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