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自閉症文学のススメ(12)

 前回はフェイクニュースの見破り方を学びましたが、今回は発想力について学んでみようと思います。
Lektion26:例文を通して発想力を学んでみよう
 さて、本日も例文を提示するのでそれを見て学んでいきましょう。本日の例文はこちら。

 皆様は、ドラゴンクエストをご存じだろうか。知っているものとして話を進めるが、もし、魔王の正体が強力なモンスターではなく、スライムなどであったらどうだろうか。無論、話の流れとはいえスライムがラストボスである魔王、つまりは最後に戦う敵であったらそれはもはやギャグであるし、仮にそのスライムがある程度強化されていても、所詮はスライムである。いくら神輿は軽くて弱ければいいとはいえ、何故スライムが魔王になったのか。あるいは、それを考えてみるのも一興かもしれない。

 魔王がスライム。なんというかそれだけで笑いが取れそうですが、それこそが発想力というものであり、同時にその発想力を支えるために必要なのが前回学んだ論理性なのです。今回は分かりやすさ重視で既存の物語を例として出しましたが、実際にそんな発想力の塊みたいなことをした物語があるのか。それこそ、貞操を守ろうとするサキュバスみたいな矛盾じみた発想ですが、そういったところから物語が生まれることもあります。まあ、わたしはそこまで強い発想力を持った作品は残念ながら見たことはありませんが。しかし、それこそが最近の作品としての穴なのだと思います。さすがにわたしが第一先駆ではないとは思いますが、世の中、おそらくそういった物語はあるのでしょう。何せ素人のわたしが思いつくレベルのことであり、或いは誰もが思いついても誰もがあえてやろうとはしない、といった類のものかもしれません。しかし、逆にそういった穴に張る形で発想を作りだし、それを支えるために論理性を使って物語を書くというのも一つの方法だと思います。例えば、自閉症の場合ならば多弁であるとか。無論、多弁な自閉症も事実存在するのですが、自閉症という誤訳の結果、あまりにも広く浸透しているイメージとはかけ離れるために、意外性となるのです。意外性のある物語を書く場合としては、誰もが信じる真実味のある常識をあえて疑って隠された本当の真実を見出すことがその第一歩かもしれません。

 話は変わりますが、本講座は15回を予定しております。つまり、今回を除いて残り3回です。連載の間隔が空いているので年内に終わるかどうかは妖しいのですが、年度内までには終わる予定でございます。とはいえ、何らかの形で本講座終了後もブログは連載するとは思いますが、一旦ピリオドを打たせてもらいます。

最後まで何卒よろしくお願い申し上げます。 令和元年九月二十日、みっちゃん。


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