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PEAKS神戸を修了するに至っての感想

 私はこの度PEAKS神戸を修了し、事務系の企業にトライアル雇用で就職することになりました。

 昨年の秋頃に内定をいただいたのですが、入社が今年の4月のため、就職が決まってからも入社までの数か月間訓練を継続することになりました。
 そのため、私は他の殆どの利用者の方よりもPEAKS神戸の利用期間が長く、期間中に色々なことを経験しました。

 1つは、自分の特性への理解が以前よりも深まったことです。

 私は学生時代に受けた知能検査の際に、「沢山の情報を効率良く取捨選択するのが苦手」と診断されましたが、就労経験が無かったこともあり全く自覚がありませんでした。
 
 しかし、入所後に細かいデータを扱う作業でミスが非常に多いことが判明したので、それ以降はセルフチェック等の対策をする様になり、ミスが前より大分少なくなりました。
 
 ミスをなくそうとしている分、神経を擦り減らして疲れてしまうこともありますが、会社の方も実習で正確に作業できていることを評価していただき、尚且つ気負わなくても大丈夫だということを伝えてくださったので、入社後にデータを扱う作業があっても無理せず頑張りたいと思います。

 2つ目に、PCの勉強を行いました。
 
 私は入所するまでWordは大学のレポート作成でしか使ったことがなく、ExcelとPowerPointに至っては開いたこともほぼなかったのですが、PEAKSでPCを使って書類を見本通りに作る訓練やテキスト学習を行ったので、基本的な使い方を習得することができました。
 
 また、Excelに関してはテキスト学習のお陰で、MOS Excel 2019 Specialistを取得することができました。
 
 私は学生時代から興味がない事を自宅でこつこつ勉強するのが非常に苦手なのですが、PEAKSでは訓練中に学習の時間をとってもらえたし、自分のペースで学習することができたため、合格まで漕ぎつけることができました。

 3つ目に、事務職に就くことが決まったので、内定が出た後は通常のワークサンプルとは違う事務作業を沢山させてもらいました。
 
 具体的には、職員が使う書類のファイリングやスキャン、企業に送る年賀状の住所録の修正や印刷、利用者の当番表の作成等です。
 
 中には不注意で書類に穴を開けてしまったり、指示を誤解していたりといった失敗もあったし、私の特性的に進めるのに苦労する作業もありましたが、復唱確認や相談を行う訓練になったし、入社後にも似たような作業を行うので練習できて良かったと思います。

 その他にも、実習や共同作業等の様々な経験をし、私の特性と性格的につらいことや反省すべきことも数多くありましたが、どれも就職に繋がることだったし、そのお陰で自分に合った仕事を見つけることができたと思います。

 私の場合は初めての就職ですし、コミュニケーション面で課題があるので不安も大きいのですが、会社に入った後も利用中に学んだ事を忘れず、本採用と定着を目指して頑張っていきたいと思います。


2023年に頑張りたいこと

こんにちは。私がブログを投稿するのは今回で2回目になります。
1月のテーマは「2023年に頑張りたいこと」とのことなので、今回は私が今年頑張りたいことについて書きます。

私が今年頑張りたいことは、自分の得意なことや向いていることを見つけることです。
私はPEAKS神戸に長くいるため、今年は恐らく就職活動も始めなければなりません。
そのためには自分の向いている仕事を考える必要がありますが、今の私は自分の苦手なことは数多く認知している一方、得意なことや自分に向いていることについては全然分かっていません。また、私はマイナス思考なことが非常に多く、できていることでも他人に言われない限り、自分ではできていると思うことができません。

しかしながら、だからと言って自分に向いていない仕事を安易に選んでしまえば、しんどい上にやりがいがなく、長続きする可能性は当然低いです。
それに、私は1月に某企業の見学にお伺いしましたが、そこで担当の方から
「苦手でどうしてもできないことは配慮するが、その代わりこれだけは誰にも負けないという強みを持ち、それを目一杯頑張ることが大切である」、
「『障害があるから一つのことしかできない』という状態では即戦力にならない」
というお話がありました。特に、発達障害者は得意なことと苦手なことに大きな差があるため、苦手なことを克服して平均水準に近付けようとするよりも、得意なことを伸ばす方が即戦力としてより大切だということをお聞きしました。

また、それだけでなく、就職して働き始めるときちんとできていることは当たり前として何も言われない一方、失敗やできていないことは指摘や注意をされることが多いと思います。
できていることを他人に言われない限り自認できないのであれば、そのような状況になると失敗ばかりが頭に残って追い詰められてしまう可能性が高いです。

そのようなこともあるので、今年は自分の能力を客観的に把握するようにして、他人に言われなくても自分自身で得意だと思える強みを見付け、それを伸ばせるように努力をしたいと思います。

2023年に頑張りたいこととして何を書くかで非常に悩み、あれこれ考えたのですが、長くなるため今回はその一つにしたいと思います。
前回以上にまとまりがない文章になってしまいましたが、読んで下さりありがとうございました。


PEAKS神戸を利用したきっかけ

私は今年の4月からPEAKS神戸に通っています。私がPEAKSを利用することになったきっかけは、新卒の就活で失敗してしまったことです。
私は人と話すことが得意ではなく、相手の反応を気にしすぎて言葉が出てこなかったり、雑談が続かなかったりして、相手に申し訳なく感じてしまうことが子供の頃からよくありました。そのため、学生時代はグループワークがある講義を徹底的に避け、部活やサークルにも入らず、家族以外とほぼ喋らない生活を7年ぐらい続けていました。
そのような状態のため、私は大学4年の3月に障害者雇用で就活を始めるも、あっという間に躓いてしまいました。私のコミュニケーション能力とメンタルはとても会社で働けるレベルではなかったうえ、社会人としての常識やマナーも全然なっていなかったからです。
 また、自分自身のことが理解できていなかったのも、私が失敗した原因の一つです。当時の私は自分に不注意の特性があるということに気付いておらず、就活をスタートしてからすぐに行った企業の実習で、ミスを連発してしまいました。この実習は企業の方から私に連絡して誘って下さったまたとないチャンスだったので、「せっかくの厚意を無駄にして迷惑をかけてしまった」という思いが頭から離れず、自己嫌悪に陥りました。それに加えて、当時は私の障害の症状の一つであるフラッシュバックがかつてないほど激しい時でした。面接や実習で失敗すると、その瞬間を映像で記憶してしまい、何かの拍子に克明に思い出すという事が何十回も起こり、時には夜中に苦痛でパニックになることもありました。
 そのようなこともあり、私は次第に人と話すのが恐くなり、就活のイベントに行く途中で帰ってきてしまったり、書類選考が通った企業も面接を辞退したりしてしまうようになりました。そして夏休みに入ると、キャリアセンターからの連絡にも応じず、就活のことを考えるのをやめて自室に籠ってしまったのです。しかし、そんな風に逃げてしまった後でも、同級生は皆仕事を見つけているのに、自分だけ逃げて親の脛を齧っていることへの罪悪感は、何をしている時でも頭から離れませんでした。家族も私の就活の動向が当然気になっていたようですが、私が悩んでいることに気付いてくれていたので、私を叱ったり、進捗状況を無理に聞いてきたりすることはありませんでした。そして、年が明けて大学も卒業した頃、母親が就労移行支援事業所を幾つか探してくれて、その中でキャリアセンターの方から「先輩も通っていたから信頼できるところだ」と勧められたPEAKSを利用することになりました。
 私が入所して3か月以上が経ちましたが、一番良かったと思うことは、自分の特性が前よりわかってきたことです。例えば、前述の不注意の特性も、PEAKSの作業を通じて初めて気付くことができたし、フラッシュバックに関しても、最近初めて障害の症状だということを知りました。一人で就活をしていた頃は、嫌なことがあるとすぐに覚えてしまい、後で思い出してしまうのは自分が弱いせいだと思っていたのですが、障害の特性だと気づいてからは対策を考えようという客観的な気持ちが持てるようになりました。また、入所した直後は全てに自信がなく、グループワークや共同作業になると、失敗して迷惑をかけることを恐れて動けなくなってしまうこともありましたが、他の訓練生や職員の方が様々なことを丁寧に教えて下さるおかげで、最近では自分ができることも前より少し増えたのではないかと思います。それでも、作業の精度や速度は会社で働けるレベルには遠く及んでいないし、コミュニケーション力の課題も山積みなのですが、自分の特性と向き合いながら、少しでも改善できるように頑張っていきたいと思います。とても長くなってしまったうえに上手く書けませんでしたが、私がPEAKSに来たきっかけは以上です。


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