ピークスネットワーク

電話番号 070-846-3009 お気軽にご相談ください。

選択されているタグ :

PEAKS神戸を利用したきっかけ

私は今年の4月からPEAKS神戸に通っています。私がPEAKSを利用することになったきっかけは、新卒の就活で失敗してしまったことです。
私は人と話すことが得意ではなく、相手の反応を気にしすぎて言葉が出てこなかったり、雑談が続かなかったりして、相手に申し訳なく感じてしまうことが子供の頃からよくありました。そのため、学生時代はグループワークがある講義を徹底的に避け、部活やサークルにも入らず、家族以外とほぼ喋らない生活を7年ぐらい続けていました。
そのような状態のため、私は大学4年の3月に障害者雇用で就活を始めるも、あっという間に躓いてしまいました。私のコミュニケーション能力とメンタルはとても会社で働けるレベルではなかったうえ、社会人としての常識やマナーも全然なっていなかったからです。
 また、自分自身のことが理解できていなかったのも、私が失敗した原因の一つです。当時の私は自分に不注意の特性があるということに気付いておらず、就活をスタートしてからすぐに行った企業の実習で、ミスを連発してしまいました。この実習は企業の方から私に連絡して誘って下さったまたとないチャンスだったので、「せっかくの厚意を無駄にして迷惑をかけてしまった」という思いが頭から離れず、自己嫌悪に陥りました。それに加えて、当時は私の障害の症状の一つであるフラッシュバックがかつてないほど激しい時でした。面接や実習で失敗すると、その瞬間を映像で記憶してしまい、何かの拍子に克明に思い出すという事が何十回も起こり、時には夜中に苦痛でパニックになることもありました。
 そのようなこともあり、私は次第に人と話すのが恐くなり、就活のイベントに行く途中で帰ってきてしまったり、書類選考が通った企業も面接を辞退したりしてしまうようになりました。そして夏休みに入ると、キャリアセンターからの連絡にも応じず、就活のことを考えるのをやめて自室に籠ってしまったのです。しかし、そんな風に逃げてしまった後でも、同級生は皆仕事を見つけているのに、自分だけ逃げて親の脛を齧っていることへの罪悪感は、何をしている時でも頭から離れませんでした。家族も私の就活の動向が当然気になっていたようですが、私が悩んでいることに気付いてくれていたので、私を叱ったり、進捗状況を無理に聞いてきたりすることはありませんでした。そして、年が明けて大学も卒業した頃、母親が就労移行支援事業所を幾つか探してくれて、その中でキャリアセンターの方から「先輩も通っていたから信頼できるところだ」と勧められたPEAKSを利用することになりました。
 私が入所して3か月以上が経ちましたが、一番良かったと思うことは、自分の特性が前よりわかってきたことです。例えば、前述の不注意の特性も、PEAKSの作業を通じて初めて気付くことができたし、フラッシュバックに関しても、最近初めて障害の症状だということを知りました。一人で就活をしていた頃は、嫌なことがあるとすぐに覚えてしまい、後で思い出してしまうのは自分が弱いせいだと思っていたのですが、障害の特性だと気づいてからは対策を考えようという客観的な気持ちが持てるようになりました。また、入所した直後は全てに自信がなく、グループワークや共同作業になると、失敗して迷惑をかけることを恐れて動けなくなってしまうこともありましたが、他の訓練生や職員の方が様々なことを丁寧に教えて下さるおかげで、最近では自分ができることも前より少し増えたのではないかと思います。それでも、作業の精度や速度は会社で働けるレベルには遠く及んでいないし、コミュニケーション力の課題も山積みなのですが、自分の特性と向き合いながら、少しでも改善できるように頑張っていきたいと思います。とても長くなってしまったうえに上手く書けませんでしたが、私がPEAKSに来たきっかけは以上です。


利用者ダイアリー 一覧を見る

  • スタッフブログ
  • 保護者の声