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自閉症文学のススメ(7)

皆様ごきげんよう。本日の自閉症文学講座を始めたいと思います。
Lektion12:一本書いてみた、さて次はどうしよう?
 前回で、物語を一本書き終えるという決断をしたあなた。それが何万文字かは当方にはわかりませんが、十万文字から二十万文字の間だったら好機です、応募してしまいましょう。最近の新人賞は以前とは違い、商業化していない原稿ならばたとえそれが他に投稿したものであっても受け付けてくれる場合があります。ましてやあなたのさらっぴんの原稿ならば、大丈夫だと言ってもいいと思います。
次に、七万文字程度に収まった場合。一冊作るには物足りない分量ですが、増補改訂を行えば十万文字は手が届くと思います。一本書くのに疲れ切ったのならば、少し休んでからでも大丈夫でしょう。
次に、三万文字未満だった場合。ある意味好機です、短編集は大体そんな分量であることが多く、ラジオドラマなどにも向くでしょう。いっそのこと多少削ってショートショートに応募するという手もあります。
 問題は、五万文字前後になった場合。これが新人賞などに応募する前提で書いた場合一番扱いに困るわけですが、逆に考えましょう。その登場人物には主役以外に敵役、脇役がいますよね?その人の視点で、短いのを一本書いてしまいましょう。それでうまくいけば合わせ技で十万文字に達したらしめたもの、そうでなくとも、一度書いた物語を使いまわす事が出来れば、プロットを考える手間を省いてスキルアップができます。
 つまるところ、実は分量というものはさして問題ではありません。無論基準となる分量というものはありますが、やろうと思えば人間何十万文字も物語は書けますし、逆に縮めて数千文字でも書けてしまうものです。では、なぜ人は物語を書こうとするのか。
Lektion13:書く理由
 あなたは、なぜ物語を書こうと思いましたか?重要なのは動機ではなく、今もその心は保てているかということです。富と名声でも歴史に名を刻むためでも、なんだってかまいません。つまりは、その動機を保ててているということは、その動機で物語を紡ぐ素質があるということです。逆に一本書いて満足した場合、書く途中で別の手段で目的を解決できてしまった場合、そういった場合は、長くそれを続けるのには動機不足か、あるいは根本的に向いていないのか、いろいろ考えられますが、それではなぜ初期動機を失ったのか。それは物語を紡ぐという行為は本質的には自己表現や自己理解ではなく、自己肯定だと思うのです。無論、編集さんに唆されてとか別の理由もあるかもしれませんが、そもそもではなぜ作家を始めたのか。その物語を読者に見せようと思ったのか。作家とは、夢を見る、夢を見せる職業の一つです。夢とは幻にすぎませんが、より強い幻は肯定感として確固とした支えになります。その支えを作る工程としての作家業ならば、確固たる肯定感を得られたら動機としては減少するものです。よく、読みたい物語がないから書く、という人がいます。合ってると思います。私には読みたい物語があるので別の動機になりますが、根本的に物語を紡ぐ行為は、自己肯定のための過程だと言えるでしょう。


自閉症文学のススメ(6)

 皆様、お元気でしょうか。こちらは腰が痛くて長い事立ってはいられません。とはいえ、座ってする作業には支障はないので、こうやって書いてはいます。今回もよろしくお願いします。
Lektion11:物語の終わらせ方
 今回は、「物語の終わらせ方」です。いくら好きな世界でも、終わりは必ず来ます。人が死ぬ以上、死ぬ前までには終わらせて読者を納得させる必要がありますよね?たとえ最終回が来る気配のない日常ものといえども、終わりを必ず、作者は用意しています。
 と、いうわけで。皆様にとってはまだ先の話ではございますが、物語をどう終わらせるか、今回はソフトランディングを前提で話したいと思います。とはいえ、分量が決まってなければ終わらせるのは簡単な話です。好きなだけ書いて、プロットが尽きたら結末を用意すればいいのです。問題は、分量が決まっている場合。たいていの新人賞は、既定ページ設定で80~130ページということになっています。これは文庫本の宿命とでもいうべきものでしょうが、実際、十万文字も読んでしまったら一息つきたくなるものです。ましてや、一気に三巻分程度読んだ場合は、はっきり言って読者は疲れています。一刻も早く、とまではいいませんが解放してさしあげる必要があるでしょう。では、その解放の仕方ですが。……一番やってはいけないのは、打ち切りです。原作に追いついてしまったとかならばまだ仕方ないのですが、原作がそれをやってはいけません。次に重要なのは、たとえ技法としてありきたりで面白くなくても、読者が好ましいと判断すると予想できる結末を用意しましょう。つまりは、なぜ大団円が好まれるかといえば、「めでたしめでたし」は物語の、つまりは読者が好ましい感情に浸り余韻を残して行動するための活力を補給する、という役割を果たすための必須事項だからです。物語でまでヘイトやルサンチマンを貯めてしまう行為は、よほどの技量を有する作家でもまずヒットさせるのは難しいと判断してください。そして、物語を終結させるための技術、それをどうやって磨くか。一本書き上げてしまいましょう。一本書き上げて完結としてしまえば、次が見えてきます。運が良ければ、拾ってくれるかもしれませんし。というわけで、一度物語を終わらせてみましょう。
 では、それをどうやって終わらせるのか?紙面が足りないので次回、と行きたいところですが、それでは羊頭狗肉なのでここで証明したいと思います。
方法その1.プロットをきちんと練る
方法その2.予想外の長期化を避け、未練があっても完結させる覚悟をもつ
方法その3.いっそのこと、最終回をあらかじめ書いておく
方法その4.逆に予想外の短文で終わってしまった場合、よく見直して増補改訂する
方法その5.最後に、一度何日か放置しておいて、読者の視点から物語を見る
 とまあ、こんな感じで、一度物語を終わらせてみましょう。作者も読者も納得できる終わり方を提示できれば、その物語は大成功なはずですから。


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